五味子茶(オミジャ茶)
伝統茶が楽しめる仁寺洞の「パンチャッパンチャッピンナヌン」に入った。注文したのは五味子茶。五味子は甘味、酸味、塩辛い味、苦味、辛味すべてが含まれているもので、基本的には甘酸っぱい味がし、酸味が強いものの方が良い品とされているらしい。出てきた五味子茶にはスプーンが付いてきて、それですくって一味飲んでみた。甘い!すこぶる甘い。あまりにも甘くてビックリしてしまった。砂糖と蜂蜜、それにいろいろな甘味料が入っているような甘さだった。この五味子茶、一杯7000ウォンだった。
五味子茶は韓国では昔から漢方薬に使われてきたほど薬効が認められたお茶だ。体調によって感じられる味が違い、甘酸っぱい味を感じるようであれば健康、苦味や渋みを感じたら体調が弱っていると言われている。
インスタントの五味子茶だが「ヴィータ五味子20スティック」というのをソウル駅のロッテマートで見つけ、買ってみた。コーヒーカップにスティック状の包みを開け顆粒をカップに移す。そこにお湯を注ぎ、好みの味になるまでお湯を注ぎ足す。5000ウォン前後だったと思うが、正確な値段は忘れてしまった。これはこれで、なかなかいける飲み物だった。日本でもネット通販で手に入れることができるようだ。値段は750円だった。
京東市場(キョンドンシジャン・地下鉄1号線祭基洞(チェギドン)駅)。ここは漢方を扱う「薬令市場(ヤンニョンシジャン)」もあり生鮮食品の店もかなりの数がある大規模な市場だ。ここの市場をぐるっと回っていると五味子を見つけた。生のものもみかけたが、乾草させた五味子をみつけそれを手に入れた。値段は5000から6000ウォンだったかはっきり覚えていないが、1万ウォンまではしなかったと思う。
さっそく教わった五味子茶の作り方を記載しておこう。
水1Lに対し五味子は20〜30g(大さじ2杯)
①五味子をきれいに洗う。
②お湯を沸かし摂氏60度程度まで冷まし、五味子を入れ半日から1日放置してできあがり。
※煮たりお湯の温度が高いと苦味が出るので注意。
※私はお湯ではなく冷たい水にそのまま入れて1日放置してみたが、十分エキスが染み出ていたと思われる。お湯が面倒だと思うなら水からでもOK。
③五味子を取り除き、飲むときに好みで砂糖や蜂蜜を入れると良い。
何も入れずにそのまま飲んでも十分楽しめる。蜂蜜を入れて飲んでみたが、入れたほど蜂蜜の甘さは感じず、「パンチャッパンチャッピンナヌン」で飲んだ五味子茶の強烈な甘さはどうやって作ったのか不思議に思っている。