生の実感
以前は家に届いてもほとんど目を通さなかった市報。
月に2回届く市の広報をこのところはよく読んでいる。生活に密着した身近な情報が多いことに気付いたからだ。
8mmフィルムをDVDに変換しますといった映像協会のお知らせを読み、57年ほど前の8mmフィルムを持参した。フィルムが劣化していてダビングはできなかったが、この8ミリフィルムをVHSビデオにダビングしておいたのがあったので、これからDVDにコピーしてもらうことができた。
つい最近の市の広報で、市民を対象にzozoマリンスタジアムで行われる千葉ロッテマリーンズ対北海道日本ハムファイターズの内野席を300名に配布するというお知らせを読んで応募してみた。当選のお知らせが届いて、チケットはセブンイレブンで216円支払って発券してもらった。
そのチケットを握りしめて行ってきました、zozoマリンスタジアムへ。
試合開始は18時15分、スタジアム前の屋台では試合前に腹ごしらえをというお客さんで賑わっていた。
プロ野球にのめり込んでいる訳でもないので、両チームの選手たちも名前を知っているのはほんの数選手。日本ハムでいえば中田翔、田中賢介、清宮幸太郎、ロッテは唐川侑己、鈴木大地、ブライドン・レアード、荻野貴司、角中勝也、清田育宏くらいだ。
この時期の野球観戦のお供はなんといってもこれ、生ビール。各メーカーのブランド生ビールを背負った若い女性の売り子に声をかけ、一杯700円の生ビールを手に入れる。
普段、もっぱらテレビ観戦のこちらとしては、久しぶりの球場観戦、球場に来て一番驚くのはピッチャーの投げる球の速さだ。テレビだとこの球速が実感できない。球場で遠くから見ていても、ピッチャーの投げる球は、球を見失うほど早く感じる、スコアボードに表示される球速は145km/h。それでもとてつもなく早く感じる。ど素人がバッターボックスに立っても腰が引けてバットを振っても、プロの投手の投げる球はかすりもしないだろう。
生の球場の観戦とテレビ観戦の大きな違い、といっても当たり前の話だが、生はリプレイ、録画再生が無いことだろう。今、打った当たり、どんなふうに抜けっていったなど画像確認ができないことだろうか。
でも遠くからの観戦でも、生の臨場感はテレビの4K、8Kなどと比べても現場で感じる皮膚感は、生にはかなわないだろうな。
攻守交代で回が変わるごと、お客さんとマスコットのぬいぐるみが外野を走る、かけっこがあったり、打ち上げ花火があげられたりと試合を盛り上げてくれる。
今日の試合、ロッテが救援陣6人(唐川、チェン、石川、松永、田中、益田)の継投で試合を組み立てる「ブルペンデー」を採用し、ロッテが5対0と無失点に抑えて勝利した。
雲の隙間から照らす月とzozoマリンスタジアムに見送られながら家路についた。