美味すぎて、箸がとまらん、カットゥギ。
「ソウルでグルメ」の最初のご紹介はソウルの飲食店許可番号第１号で開業以来100年以上の歴史を誇る店、「里門ソルノンタン」。1902年に開業し現在のオーナーは３代目になるという。
店の場所は地下鉄１号線「鐘閣（Jonggak/131）駅」３−１番出口を出て、鐘路タワーを右後ろに見ながら150メートルほど進んだ所の交差点を右に曲がる。まっすぐ100メートルほど行くとセンターマークホテルがある。その左横の路地の奥が店にぶつかる。鐘路と仁寺洞の間に位置する。2011年に店を移転して今はこの場所で営業している。
お目当てのソルロンタンは牛の各部位の肉、舌、内臓、牛の骨を10時間以上、長時間煮込んで出来上がった白濁したシンプルなスープ料理だ。味付けはしておらず、好みで塩、胡椒、粉唐辛子で調整し、刻んだネギをふんだんに入れ自分好みに仕上げて食べる。牛のあらゆる部位を煮込んでいるというので脂ぎったイメージを抱くのだが、出されたスープは脂味はまったくなく、水っぽい感じである。
スープの中にはご飯と素麺、茹でてスライスされた肉が入っている。韓国の栄養満点スープ「ソルロンタン」はお肌に良いと言われるコラーゲン、心の安らぎを与えるカルシウム、肉体疲労回復のビタミンB1、 B2が豊富で、カルシウムはネギ類といっしょに摂ると吸収率がアップするといわれている。
ソルロンタンの副菜は白菜キムチと大根の角切りキムチ、カットゥギの２種類だけ。韓国ではカットゥギが美味しい店はソルロンタンも美味いと言われるそうで、ここ「里門ソルノンタン」のカットゥギは酸味が絶妙な味わいになっており、抜群の美味さで、何べんも皿に取り出しては食べ、一緒に入った連れに「いい加減にしたら！」と止められたほどだった。
営業時間：8:00ー21:00(日曜日は20:00まで）
休業日：１月１日 旧正月・秋夕（各３日ずつ）
ソルロンタン：8000ウォン
