大衆酒場
9年ぶりの禁酒を解いたので、その余勢をかってこれも久しぶりの飲み屋に行ってみた。
足を運ぶのはもう15年ぶりになるのか、よくここに通っていた。森下の山利喜。店は森下交差点のところにあり、通っていた時の建物は建て替えられていて、新しい建物は2009年にできたという。
当時、この店は三代目のご主人がきりまわしていて、三代目は服部栄養専門学校を卒業後、フランス料理の道に進み、二代目の後を継いでこの店の看板メニューの煮込みとやきとんに加え、フランス料理の要素を盛り込んだメニューを次々に出していて、店に入るためにいつも客待ちができるほどだった。
行くと店の暖簾の前に客が待っている。こりゃなかなか入れそうもない、諦めて違う店に行くこともあった。店は繁盛して、2002年に本館(江東区森下2−18−8)の近くに新館(江東区森下1−14−6)をオープンした。
今の本館は地下1階がお座敷(掘りごたつ式)で1階と2階がカウンター+テーブル席になっている。
注文したのはやっぱりこの店の看板メニューの煮込み玉子入りとガーリックトースト、やきとんのしろ(小腸)とれば(肝臓)、軟骨を赤身の肉とともに細かく砕き団子状にした軟骨タタキ。これは一日20本前後の限定品だ。やきとんは塩とタレから味付けを選ぶが、タレは何十年も継ぎ足して作られている、タレを選んだ。
ここの煮込みは牛のしろ(小腸)とギアラ(第四胃)のみで、牛しろも脂を取り除いていないものを使い濃厚さを出しているのが特徴だ。
通っていた頃はカウンター越しに店主が大きな鍋の煮込みをかき混ぜる姿を見ながら酒を呑んでいたが、今は調理場を眺めながら呑むことができないのが、ちょっと残念である。
久しぶりに足を運んだ山利喜、これからもちょくちょく来ることになるだろうか。
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